けだものたちの時間~狂依存症候群~6話を紹介していく!
突然連れ去られ、性的暴力、監禁を経験する主人公。
犯人とは監禁時間が長くなるほどに、少しずつお互いを理解していく展開となる。
虐待を受けた者同士が心を寄せ合い始めている。
精神に問題を抱えた人間が共感を得た先には何が待っているのだろうか?
犯人が母親から受けた虐待の内容が明らかになる…。
これから先、ネタバレ部分を含みます。
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6話ネタバレ
監禁から4ヶ月が経っていた。
この日は二人で風呂につかっている。
いつのまにか始まるセッ○ス。
愛理は「けだもの」と話が通じたと思っていた。
自分はココから出たい。
ただ、今井もこの家から出してやりたい。
そう思うようになっていた。
男に触れられるのは嫌だが、今井だけは別だった。
所構わず、愛理を求めてくる今井。
愛理も極力要望に応えるようにしているのだが、少し前までは考えられないが、今は断ることもできた。
今井は一人でもした。
愛理を見ながら…。
なんでこんなに異常性欲者になってしまったかというと、今井は幼い頃、日常茶飯事、母親から性的虐待を受けていたのだ。
初めて母親に虐待されたのは、11歳の時だったが、中1の頃になると母親に奉仕するのが気持ちよくなっていったという今井。
母親をイカせることで愛されるようになる。
そう思っていた…。
だが高校生にもなると、性の知識が充実してくるようになる。
児童虐待や近親相姦が異常であることがわかってくると、母親との行為が嫌になってきたのだ。
ある日、母親にはっきりと嫌だと告げてみた。
すると母親は包丁を持って追いかけ回してくる!
本当に人を殺す勢いで迫ってくる母親に、今井はなす術がなかった。
その日から今井は考えることを止めた。
気持ちよければ何も考えなくてすむ。
楽に生きることができる。
ただ突然その日常は終わりを告げた。
帰宅する今井の目には、天井からぶら下がっている母親が映っていた。
今井の告白を聞いていた愛理は今井を抱きしめた。
この環境から逃れないと変われない。
愛理を殴るのも、無理やり触れるもの止めることができたのだから…。
今井は部屋を片付けだした。
母親が持ち込んだゴミを捨てるという。
愛理は手伝いながら、自然と今井をあだ名で呼んでいた。
ひろくん。
二人は笑顔で見つめ合った。
(7巻につづく)
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6巻感想
凄惨な幼少期の虐待について今井が語りだした。
作品内の描写についてもかなりグロかった。
そして愛理と今井は共鳴しあっている。
愛理はこの異常な空間から外の世界に出たいのだろうが、逃げ出したいという気持ちは薄れているように思える。
今井と一緒に出たいという強い気持ちすらうかがえる。
強い恐怖と絶望感が和らいだ時、相手に対して愛情が湧くのだろうか?
1話では考えられないような関係になった二人。
このまま終わるわけ無いのだろうが、どこに向かっていくのかが気になり過ぎる!
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