子宮で償え!2話を紹介する!
死刑宣告を受けた倉田菜美子は、死刑の代わりに代理母として、健康な子宮を維持できる間は他人の子供を産み続けることを選択する。
非公表の囚人代理母収容施設にて生涯を過ごすことになった菜美子は名前をナズナと変え、新たな人生を歩むことになった。
ナズナは初めての着床処置を受け、妊娠することになる!
これから先、ネタバレ部分を含みます。
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2話ネタバレ
自殺を図った妊婦から胎児が取り出された。
妊婦は死亡したのだが、この施設での妊婦の死亡は自殺が一番多いと所長から聞く。
この施設で自殺は殺人行為だと所長は言った。
胎児を死亡させることなどあってはならないと…。
呆然とするナズナに声をかけてきたのは隣室の「野バラ」。
ナズナの案内係だという。
もうひとり「ラン」という女性も紹介されるが同様に案内係だという。
施設を案内してもらっていると、細面の綺麗な女性が声をかけてくる。
「サクラ」はこの施設の一番の古株で、みんなから慕われている存在だという。
案内されながら、ナズナは野バラとランと自分たちの犯した罪について語り合っていた。
ナズナは有名だったが、野バラとランも相応の罪を犯していた。
そしてこの施設で過ごす気持ちについて話が移った。
慣れれば、代理母としての役割についても納得するし、気持ちは穏やかになるという。
ナズナは逃げ出す人はいないのかを聞いた。
実はこの施設に入所する際にマイクロチップを体のどこかに埋め込まれており、逃げ出せないようになっているという。
みんな逃げ出したい気持ちはあるけれど、行動に移す人間はいなかった。
この日、ナズナにとって初めての仕事が訪れる。
妊娠するための着床を行うことになった。
人工授精した胚をナズナの子宮に着床させるのだが、いざ処置が行われるとこれまでの思いが溢れてくる。
直前に所長から聞かされたのだが、表向きナズナは死刑になっている。
この施設の存在は非公表であり、着床処置日に死刑が執行されたことになるという。
元夫の智哉(ともや)はナズナの遺骨の引取を拒否した事も聞かされた。
倉田菜美子は死んだ。
ナズナは着床処置中に暴れてしまう。
ナズナが暴れたことで1つの胚はダメになった。
胚をムダにすることも殺人と変わらないと所長から厳しく指導を受ける。
しかし、ナズナは職員たちから突然祝福される。
着床が成功し、妊娠したのだ。
自分が母親になる…。
お腹に赤ちゃんがいることを実感したナズナであった。
(3話につづく)
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2話感想
死刑囚倉田菜美子は死んだのだ。
子供を産み続けるナズナとして生まれ変わったのだが、他の囚人と同じで代理母としての覚悟が足りず、発狂してしまった。
自分の子供を産むことさえ、不安や恐怖を味わうのだろうが、ましてや知らない人間の子供を産むだけに存在するということは一般的には考えられない。
代理母が認められている国はあるが、そこにはビジネス的な側面があるだけに、罰として産み続けることは死刑よりも精神的な死刑なのではないだろうか。
ついに妊娠をしたナズナであるのだが、これからどう施設で過ごすのか?
引き続き読んでいきたい。
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