毒乙女~大正整形奇譚~2話をご紹介!
生まれつき醜い顔をしていた千代が、上京して整形手術を受けて美人に生まれ変わった。
拾われた松本家は男爵であり、華族である。
ストーリー展開が早くて読みやすい作品であり、どんどん読めてしまう作品!
2話では高貴な家の令嬢として生きることになった千代が、英才教育を受け女学校に入学することが決定する。
その裏で、松本が行っている秘密の商売が明らかになっていく…。
これから先、ネタバレ部分を含みます。
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2話ネタバレ
千代が拾われたのは男爵の家だった。
男は「松本雄一郎」といった。
千代を整形したのは松本の友人医師のエドワードだった。
手術後、千代は夢を見ていた。
千代は食べるのにも困っている貧乏な家の子だった。
すぐ下の妹の佳代は、奉公に出されることになっている。
奉公など行きたくない佳代だが、代わってやるにも醜い顔で買い手のない千代にはどうすることもできなかった。
辛く、苦々しい過去…。
目が覚めると、使用人の平吉が松本とエドワードを呼びに行く。
松本家は男爵家であり、千代はこれから男爵家令嬢として暮らしていくことが、松本の口から告げられた。
どこに出ても恥ずかしくない、誰しもが振り返る顔は手に入れた千代。
昔にこの顔があれば、妹を苦しめずに済んだかと思うと、無念でならなかったのだが…。
あとは、令嬢としての教養を身につけるだけだ。
英才教育が始まった。
お花、お茶、舞踏、ピアノ、裁縫…。
徹底的な指導を受ける千代。
平吉は籠もって訓練を続ける千代の息抜きになればと、千代を東京見物に連れて行く。
心は優しい千代。
車に轢かれそうになった子供を優しく抱きかかえたりと令嬢らしからぬ行動をとるも、心身共に美しいと評判になる。
松本は、令嬢が安易に外出し、人の目に触れてはならぬと平吉に怒るのだが、そんな平吉をもかばう千代。
松本はどんどん品が上がっている千代を見て、不敵な笑みを浮かべていたのだった。
松本の計らいで女学校に行くことになった千代。
緊張して眠れる夜にふと外を見ると、松本が庭を歩いている。
どこに行くのだろうと、後をつける千代。
松本は庭の隅にある小屋の前で誰かと会っている。
その男は人身売買の仲介人だった…。
松本は、こ汚い田舎の娘を整形し、貴族の変態に高く売る商売を行っていたのだ。
「次の商品も美人にしてやってくれ」
その様子を見ていた千代…。
(3話につづく)
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2話感想
美しい顔と令嬢としての英才教育を受け、変身を遂げた千代。
しかし、その裏では男爵の松本が商売として人身売買をしていることが判明する!
なかなか興味をそそるストーリー展開にグッと引き込まれた2話だった。
実際にエドワードが行う手術は相当の生命力が無いと生き残れないらしい。
千代に宿る深い生命力を感じたとエドワードが作中で言っていたように、今回連れてこられた田舎娘は手術にたえられるのだろうか?
人身売買の事実を掴んだ千代はどんな行動に出るのだろうか?
3話も読み進めていこうと思う!
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