毒乙女~大正整形奇譚~をご紹介!
生まれつき顔に大きな傷がある主人公の千代が、あることをきっかけに美しい顔に整形され、華族の令嬢として人生をやり直していく物語。
大正時代の設定であるが、画自体は今風の綺麗なタッチで読みやすい!
昔の時代がテーマだと、画自体も昔っぽくなるのがいいかどうかは別問題だ。
1話は千代の醜い顔や人が燃えるグロい描写もあるものの、千代の顔が整形され生まれ変わるまでの様子が描かれている!
美しくなった千代が人生をどうリスタートさせていくのか!?
「まんが王国」だけで先行配信されている作品なだけに徹底的に読んでみた!
これから先、ネタバレ部分を含みます。
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1話ネタバレ
時代は大正。
製糸工場で働く女子工員たちの中に千代はいた。
蒸し暑さと蚕の異臭が漂う中での作業は苛烈を極めた。
女子工員たちを仕切るのはハル。
「ハル姉さん」と皆に呼ばれ、取り巻きを作っている。
何かと作業がトロい千代は目の敵にされている。
理由はそれだけではなかったのだが…。
千代は顔の半分から頭にかけて生まれつき大きなキズがあり、化け物と呼ばれて生きてきた。
正月になっても実家には帰らず、親に捨てられたともっぱらの噂だ。
嫁の行き場もなく、永遠に工場で作業する地獄が千代には待っている。
ある日の夜、千代は夜風に当たっていた。
懐から一枚のポスターを取り出し、眺めている。
それは東京の少女を描いているのだが、千代は東京のお嬢さんに生まれていれば傷も治せたのではないかといつも考えていた。
千代がポスターを眺めている時、ハルと工場の若旦那である一雄は納屋で逢引していた。
ハルは工場の権力者である一雄に取り入ることで、力を保っていた。
そして、ハルは一雄の嫁になりたかったのだ。
そこに千代が通りかかり、二人の様子を見てしまう。
気づいた一雄はハルとの逢引を止め、帰ってしまう。
当然ハルは激怒し、千代は激しく叩かれた挙げ句、持っていたポスターを燃やされてしまう。
黒焦げになったポスターを見た千代は激昂し、ハルに突っかかるも、その弾みでランプが倒れて納屋に火がついてしまう。
その火はハルを包み込み、ハルは燃えてしまう…。
息も絶え絶え、黒焦げになったハルが見つかるのだが、千代が最後に一緒にいたことを知っている一雄の密告で千代は逃亡者となる。
逃げ回る千代は東京に自然と足が向かっていた。
汽車の貨物室に隠れて上京する千代。
東京でも、千代の格好やその顔を見た人たちから後ろ指をさされ、警官にも追われる始末。
どこにも居場所が無いと悟った千代に追い打ちをかける事故が起きる。
夜、道に飛び出した千代は車に轢かれてしまうのだ。
走馬灯が頭を巡る中、死を意識する千代。
ただ、理不尽な人生が悔しくて仕方がない千代は、こんな所で死ねないと最後の力を振り絞り、轢かれた車から降りてきた人にしがみつき、意識を失った…。
目覚めた時、千代の顔の傷は無くなっており、美人が鏡に映っていた。
2話につづく
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1話感想
千代を轢いてしまった人は、超一流の整形外科医だったのだが、運が良かったとしか言いようがない!
なぜ千代を助け、手術をしたかは作品内で描かれている通りであるが、劇的に変わった千代の容姿を是非、直接確認して欲しい!
千代の顔やハルの燃える姿はグロいが、そういった描写は1話だけだろう。
美しく生まれ変わった千代がどうやって自分の人生を切り開いていくのか注目していきたい!
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